30代未経験転職では「何も経験がない状態から始める」と考えるより、「これまで培った力を別の業界で活かす」という視点が重要になります。
30代の転職では、企業が必ずしも「その業界の経験年数」だけを見ているとは限りません。顧客とのやり取りを円滑に進める力、チームで協力して仕事を進める力、問題が起きたときに対応する力、スケジュールや業務を管理する力など、業界が変わっても活用できる能力が評価対象になります。
20代の転職では、これから成長できる可能性や新しい環境への適応力を重視されるケースがあります。一方30代では、これまでの仕事経験から何を身につけたのかが見られやすくなります。接客経験がある人なら顧客対応力、現場経験がある人なら改善意識、チームをまとめた経験がある人なら調整力など、業界以外の部分で評価される可能性があります。
ITサポート関連職、介護・福祉関連職、建設関連職、物流関連職、人材サービス関連職、不動産管理関連職、製造技術関連職、ドライバー関連職、カスタマーサポート職、人事・採用アシスタント職などが挙げられます。いずれも異業種で培ったコミュニケーション能力や対人対応の経験を活かせる場合があります。
「業界経験がないため評価されないのでは」と感じていたAさんですが、後輩スタイリストの指導を担当した経験や、お客様の要望を丁寧にヒアリングして提案する力が、人材業界で必要とされる対人能力につながることに気づきました。過去の職種名だけを見るのではなく、経験の中にある再利用できる能力を見つけることが重要です。
①これまでの経験を棚卸しする(人との関わり方、業務改善の経験、チームで取り組んだこと、トラブル対応経験)②未経験だからこそ学ぶ姿勢を示す③長く続けられる仕事か確認する。前職と転職先の違いだけを見るのではなく「共通して活かせる力」を探すことが、30代未経験転職の第一歩になります。