「年収ランキング」を見て仕事を選ぶと、「思っていた働き方と違った」と感じることもあります。ランキングの数字を読むときの注意点を整理します。
①在籍者の年齢構成に左右される:平均勤続年数が長い職業は年功的な昇給が積み重なった結果、平均値が高く出やすいと言われています。②調査対象・集計方法によって数字が変わる:賞与を含むか、正社員のみか非正規も含むかで「平均年収」は大きく異なります。③一部の高収入層が平均を押し上げていることがある:中央値と平均値を見比べると実態に近いイメージをつかみやすくなります。
高年収ランキングばかり調べていたAさんですが、応募資格を見ると専門資格や長年の経験が必要な職種も多く、現実的ではないものもありました。そこで視点を変え、「これまでの経験を活かせる仕事」を探した結果、物流システムの導入支援を行う企業へ転職。すぐに大きく収入が変わったわけではありませんが、将来的なキャリアアップを目指せる環境を選ぶことができたそうです。
ランキング上位の職業への転職も考えましたが、自分は映像制作そのものが好きだと改めて感じたBさん。転職ではなく、休日に企業向け動画制作やオンライン講座の編集などの副業を始めました。結果として収入源が増え、本業の経験も評価されるように。「高収入=転職」だけではなく、今の仕事を軸に収入を伸ばす方法もあります。
気になる職業がランキング上位にあった場合、年代別の年収推移(初任給と将来の到達点の両方)、地域による差(都市部と地方の水準差)、必要な資格・経験年数を確認すると実態に近づきやすくなります。
ランキングの順位だけを追いかけるのではなく、その数字がどのような条件で算出されたものかを確認し、自分がその仕事を長く続けられそうかを考えることが大切です。