「高卒だと高収入は難しいのではないか」——高収入を目指せるかどうかは、学歴だけで決まるものではありません。
新卒採用の選考では、応募条件として学歴を設けている企業が一部にあります。特に大手企業の総合職採用などでは、学歴が選考の目安として使われる場面があると言われています。しかし中途採用や経験者採用になると事情は変わり、実務経験や資格が評価の中心になるケースが増えていると言われています。技能や資格が業務の中心となる分野では、そもそも学歴を選考基準にしていない企業も少なくありません。学歴によって「入り口」が制限される場面はあっても、その後の収入の伸びまで学歴だけで決まるわけではないと言えそうです。
設備保全、施工管理、プラントオペレーター、鉄道・インフラ関連職、自動車整備士、公共インフラの保守・点検、技能職から管理職を目指せる仕事などが挙げられます。経験を積みながら現場での技術や資格を積み重ねることで、収入を伸ばしやすい傾向がある仕事と言えるでしょう。
このまま同じ作業を続けるだけでは将来の収入に限界があるかもしれないと感じたAさん。設備保守や品質管理に関する知識を学び、社内資格や外部研修に積極的に参加。印刷機の保守計画や品質改善にも携わるようになり、より責任のある仕事を任される機会が増えたそうです。転職しなくても、自分の価値を高めることでキャリアアップにつながった事例です。
将来のライフプランを考え収入面に不安を感じたBさん。「飼育員」という職種名ではなく、設備管理、安全管理、記録作成、チームでの業務改善など自分が積み重ねてきた経験を整理した結果、環境関連施設の設備管理職へ転職。職種が変わっても、経験そのものが評価されることもあるという好例です。
高校卒業後すぐに社会へ出る人は、大学卒業者より早く実務経験を積み始めます。20代後半や30代になる頃には、現場経験や後輩指導、資格取得など多くの経験を積んでいる人もいます。経験をどのように積み重ねるかによって、将来のキャリアや収入に差が生まれることもあるでしょう。