「安定した仕事」と聞くとオフィスワークを思い浮かべる人は多いはず。ですが実際の求人データは、その常識と少し違う姿を見せています。
有効求人倍率(求職者1人に対して何件の求人があるか)を見ると、建築・土木・測量技術者は6.67倍、訪問介護員は14.14倍、保安職業・建設・採掘従事者も継続的に高水準。一方、一般事務は有効求人倍率が低めという状況が続いています。
倍率が高いということは、企業側が採用に苦労している=求職者側からすると選択肢が多く条件面での交渉力も持ちやすいということ。人手不足が続く業種では、未経験者向けの研修制度や資格取得支援を手厚くする企業も増えています。
現場系の仕事は体力的な負担が大きいものが多く、年齢を重ねてからのキャリア継続には工夫が必要です。ホワイトカラー職の中にも、IT・会計・法務など専門性の高い分野は依然として人手不足が続いており、「その職種が持つ専門性・代替されにくさ」が本質的なポイントだと言えそうです。
求人倍率の数字は「今どこで人が足りていないか」を映す鏡です。ホワイトカラーかブルーカラーかという古い区分けよりも、専門性・体力面での持続性・今後の需要という軸で職種を見る方が、これからの転職・就職選びには役立ちます。